ミラン、1次リーグ突破に王手/欧州CL

欧州チャンピオンズリーグ1次L第4節(3日=日本時間4日、ミラノ)ACミランレアル・マドリードとの名門対決に1−1ドロー。16強進出に王手をかけた。前半だけで16本のシュートを浴びる展開の中、左MFで先発したブラジル代表FWロナウジーニョは、全盛期を思わせる妙技を連発し、前半35分には右足で強烈な同点PK弾。後輩のブラジル代表FWパトも「彼がゴールしたこと、すばらしい試合をしたことが本当にうれしい」と笑顔をみせた。これでレアル戦勝ち越しが決まり、勝ち点7で並びながら首位をキープ。ロナウジーニョとともに、ミランも復調気配だ。

インテル、効率重視で5連勝

ローマ、ヴィオラも連敗脱出

セリエA第11節が1日、イタリア各地で行われた。

敵地でリヴォルノと対戦した首位インテルは、2−0で勝利を収めている。不在者続出のインテルは前半、主導権を譲ってしまうが、後半に入って49分にD・ミリートのゴールで先制。その後はゆっくりとゲームをコントロールすると、一瞬の隙を突いてマイコンが追加点を奪った。

今季好調のサンプドリアは、同じく好調の昇格組バーリと、ホームでスコアレスドローに終わっている。サンプは勝ち点を1つ積み上げ、前日の試合で敗れたユーヴェと並んでいる。だが、首位インテルとの勝ち点差は7ポイントに開いた。

3連敗中だったローマは、ホームでボローニャに2−1と逆転勝利を収めた。32分、アダイウトンに先制を許したローマだが、直後にヴチニッチが試合を振り出しに戻すと、後半に入って52分にペロッタのゴールで勝ち越した。

フィオレンティーナはホームでカターニアに3−1と快勝。前半早々にマルキオンニが先制点を奪うと、後半開始直後に同点弾を許すも、69分にマルキオンニがこの日2点目となるゴールで再び勝ち越し。最後はジラルディーノがダメ押しゴールで勝負を決めている。

8月以来勝ち星に恵まれず、危機が叫ばれていたラツィオは、敵地で最下位シエナと1−1で引き分けに終わった。8分、マウリのヘディングで先制したものの、32分にマッカローネの同点ゴールを許している。キエーヴォウディネーゼの一戦も1−1のドローで終了。カリアリアタランタの一戦は、FWネネの2得点をはじめ、前半だけで3得点を奪ったカリアリが3−0と完勝している。

リヴァプールの成長を主張するベニテス

「トロフィーを争えるチームの構築が重要」

リヴァプールは31日のプレミアリーグでフラムに敗れ、早くもリーグ戦での黒星は5つになった。首位チェルシーとの勝ち点差は9となり、すでにプレミアリーグ制覇に黄信号が点っている。

これにより、ラファ・ベニテス監督のポストが危ういと言われているところ。しかし、指揮官本人は自分の功績が評価されるべきだと自信を持っている。

イギリス『サンデー・ミラー』が、同指揮官のコメントを伝えた。

「周囲がいつトロフィーを獲得しなければいけないと言っていることに同意できない」

「私はいつでも、トロフィーを獲得するために戦わなければならないと言っている。その近くにいるべきだね」

「私たちは昨シーズン、勝ち点86を獲得した。それでも、一部の人はトロフィーを獲得しなかったから、悪い結果だと言っているね。私はトップ(マンチェスター・ユナイテッド)とのギャップを4ポイントにしたことが、大きな業績だと思う」

「トロフィーは誰にとっても大きな意味がある。しかし、最も大事なことは、進歩することだ。そして、トロフィーのために戦うことができることを示すことだよ。1年だけじゃなくてね。将来的にできるかどうかだ」

「みんなは私がここに来て5年だと言う。だったら私は、その違いを見てほしいと言うよ。前のクラブと今のクラブを比較してほしい。進歩を見ることができるはずだ」

アーセナルがリヴァプールを下す

アクイラーニがデビューも、アーセナル若手軍団に及ばず

カーリングカップ4回戦の3試合が28日、イギリス各地で行われた。

アーセナルリヴァプールの一戦は、ホームのアーセナルが2−1で勝利を収めた。両チームとも若手を積極起用して臨んだこのゲームで先制したのはアーセナル。19分にフラン・メリダのゴールで先制に成功した。その後、インスーアのゴールでリヴァプールが同点とするも、50分にベントナーがゴールを奪い、アーセナルが勝ち越している。結局、このゴールが決勝点となり、2−1のまま試合は終了となった。それでもリヴァプールは、この夏に獲得したMFアルベルト・アクイラーニが公式戦デビュー。15分ほどの出場ではあったが、今後に向けてポジティブなところもあった。

ホームにボルトンを迎えたチェルシーは、4−0で白星を飾っている。15分にカルーのゴールで先手を取ったチェルシーは、26分にマルダのゴールで追加点。後半にデコとドログバにゴールが生まれ、4−0の大差になった。

マンチェスター・シティはホームで格下スカンソープと対戦し、5−1で勝利を収めた。開始早々の3分にアイルランドのゴールで先制したシティは、一時は同点に追いつかれるも、前半のうちにサンタクルスの移籍後初ゴールで勝ち越し。後半にはレスコットテベス、ジョンソンのゴールでリードをひろげ、大量5ゴールを奪って試合を終えた。

マドリーが2部Bチームに大敗

主力メンバー起用も大金星を与える

27日、コパ・デル・レイ4回戦ファーストレグがスペイン各地で行われた。

レアル・マドリーは2部Bチームのアルコルコンと対戦し、0−4の大敗を喫している。カカー、GKカシージャスを外した以外は、ほぼ主力メンバーで試合に臨んだマドリーだったが、序盤からアルコルコンの闘志溢れるプレーに圧倒される。そして16分、マドリーのカンテラ出身選手のボルハに先制ゴールを許した。

その後も攻撃の形がつくれないマドリーをアルコルコンが攻め立てる。22分にアルベロアオウンゴールを誘発すると、40分にエルネスト、52分に再びボルハとゴールを奪っていった。セカンドレグのためにアウェーゴールを獲得したいマドリーは復帰明けのV・ニステルローイを投入するが、GKフアンマのファインセーブにも阻まれ、無得点でアルコルコンに大金星を与えた。マドリーにとって、トリプレテ(3冠)達成はあまりにも難しい目標となってしまった。

セビージャはアウェーでのアトレティコ・シウダー戦を4−2で制した。ロルダンに先制点を許したセビージャだったが、L・ファビアーノが19、20分と立て続けにゴールを奪ってすぐさま逆転に成功する。21分にロルダンに再び決められるものの、J・ナバス、カペルが加点してアトレティコ・シウダーを突き放した。

アトレティコ・マドリーはマルベジャを相手に2−0の勝利。18分に相手のオウンゴールで先制すると、83分にマキシが追加点を決めて4回戦突破に近づいた。スポルティング・ヒホンは古豪レクレアティボとの試合を1−1のドローで終えている。

なお、28日のコパ・デル・レイではバルセロナバレンシアらが登場。また、中村俊輔が所属するエスパニョールはアウェーでヘタフェと対戦する。

リヴァプール、マン・U撃破で連敗ストップ

エースの復活弾で試合を決める

25日に行われたプレミアリーグ第10節、リヴァプールマンチェスター・ユナイテッドの一戦は、2−0でリヴァプールが勝利を収めた。

前節終了時までにプレミアリーグの首位に立っていたユナイテッドは、FWルーニーが復帰。一方のリヴァプールはMFジェラードがスタンド観戦となったものの、FWフェルナンド・トーレスが戻ってきている。

試合は序盤、ホームのリヴァプールが主導権を握る展開に。16分に得たフリーキックのチャンスでは、ファビオ・アウレリオがゴールの隅にシュートを放つが、これはGKファン・デル・サールのファインセーブに阻まれた。

その後はしばらくこう着状態となるが、復帰したエースが試合を動かした。0−0のまま迎えた65分、ベナユンからのスルーパスに反応したF・トーレスがエリア右に侵入。ファーディナンドに体をぶつけられながらもシュートに持ち込み、ファン・デル・サールが守るゴールを破った。

ビハインドを背負ったユナイテッドは、かつてリヴァプールで活躍したFWオーウェンと投入するなどして同点弾を狙ったが、この日のリヴァプールは最後まで守備の集中が切れず。終盤にはヴィディッチが2枚目のイエローで退場となりユナイテッドが数的不利に立たされると、5分のロスタイムでもゴールを奪うことはできない。すると、最後は前がかりになるユナイテッドの隙をついてヌゴクがダメ押しゴールを挙げ、リヴァプールが2−0で勝利を収めた。

勝利したリヴァプールは、公式戦での連敗が4でストップ。敗れたユナイテッドは、前日の試合で白星を飾ったチェルシーに抜かれ、2位に転落している。

インテル、勝利で首位をキープ

森本はフル出場もノーゴール

24日に行われたセリエA第9節、インテルカターニアの一戦は、2−1でホームのインテルが勝利を収めた。

序盤から前線が積極的にプレスをかけたインテルは12分、ムンタリのクロスにエトーが足を伸ばすと、これがGKカンパニョーロを惑わせ、ボールはそのままゴールイン。先制後も主導権を握るインテルは、31分にスナイデルが見事なフリーキックを沈めてリードを広げた。

後半に入って積極的に反撃するカターニアだが、なかなかゴールを奪うには至らない。83分、シュートのこぼれ球へと反応したプラズマーティが、GKジュリオ・セーザルに倒されてPKを獲得。これをマスカーラが沈めて1点を返したが、追いつくことはできなかった。なお、森本は先発フル出場を果たしが、ゴールには絡んでいない。

また、この試合の前に行われたサンプドリアボローニャの一戦は、4−1でホームのサンプが圧勝を収めた。サンプドリアは開始早々にカッサーノのアシストからパッツィーニが先制すると、その後もマンニーニ、ツィーグラーと加点。34分にはカッサーノが見事なドリブル突破からクロスを上げると、これをマンニーニがヘッドで合わせてダメ押し。前半で4−0とすると、退場者を出したボローニャの反撃を後半の1点に抑えている。

この結果、インテルは勝ち点22で単独首位をキープ。同20でサンプドリアも2位を維持している。