2ゴールの活躍を喜ぶカルー
「信頼を取り戻すために…」
チェルシーは21日、チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第3節でアトレティコ・マドリーと対戦し、ホームでの一戦に4−0で圧勝している。
チェルシーは週末のアストン・ヴィラ戦に敗れていたものの、この一戦では勝利を取り戻した。そのチームで大きなインパクトを残したのは、FWサロモン・カルーだった。
昨シーズンでトラブルを起こしたため、エースFWディディエ・ドログバは出場できない。そのため、普段は控えのカルーにチャンスが巡ってきた形だが、大事な一戦で2ゴールの活躍を披露している。
カルーは勝利の喜びを以下のように語った。
「何試合かしか出ていなかったから、信頼を手にするためにもゴールは大事だった。最初のチャンスを逃した後、みんなは『心配するな、チャンスはまた訪れる』と言ってくれた。よくこういった形で終わることができてうれしいね」
「(CLグループリーグ3連勝で)勝ち点は9だ。試合に勝つのは大事だったね。勝つことによって、自信が戻ってくる。みんなが自分のベストを尽くしたんだ。そして結果をつかんだんだ」
ミランが敵地でマドリー撃破
チェルシーは3連勝
21日、チャンピオンズリーグ・グループリーグ第3節が開催された。この日はグループA〜Dの8試合が行われている。
グループAでは、勝ち点4で並んでいるボルドーとバイエルン・ミュンヘンが対戦し、ホームのボルドーが2−1で勝利した。ボルドーは6分、相手コーナーキックの場面でジアニがオウンゴール。開始早々にビハインドを背負ってしまった。しかし27分に、そのジアニがコーナーキックから巧みなシュートを決めて同点とする。続く40分にはプラニュスが逆転ゴールを奪い、2−1で前半を終えた。バイエルンは前半のうちにミュラーが退場したこともあり、反撃に転じることができない。66分にボルドーに与えたPKはストップしたものの、最後まで同点弾は奪えなかった。敗れたバイエルンとの入れ替わりでグループ2位に浮上したのはユヴェントス。ホームにマッカビ・ハイファを迎えての一戦は、後半開始直後のセットプレーでキエッリーニがゴールを奪い、これが決勝点になっている。
グループBでは、CSKAモスクワ対マンチェスター・ユナイテッドは、1−0でユナイテッドが勝利。長谷部が先発出場したヴォルフスブルクは、ホームでベジクタシュと対戦してドローで試合を終えている。長谷部は67分にデヤガと交代。その後、チームはグラフィッチが退場となるトラブルもあったが、スコアレスのまま試合終了を迎えた。
グループCでは、注目のレアル・マドリーとミランの一戦が行われ、3−2でアウェーのミランが勝利した。先制したのはレアル・マドリー。19分にミランGKジーダの信じられないミスからラウールがゴールを奪った。しかし後半になってミランが目を覚ます。62分にピルロの完璧なロングシュートで同点とすると、その4分後には相手パスミスを拾ったアンブロジーニのロングパスから、パトが逆転弾。76分にドレンテのミドルシュートで再び試合は振り出しに戻ったが、88分、セードルフのパスにラインぎりぎりで飛び出したパトが勝ち越し点を決めた。同組のもう1試合、チューリッヒ対マルセイユは、敵地のマルセイユがエインセのゴールで初勝利を挙げている。
グループDでは、チェルシーが3連勝を達成し、決勝トーナメント進出をほぼ確実なものとした。アトレティコ・マドリーをホームに迎えたチェルシーは41分、アシュリー・コールからのクロスをカルーが流し込んで先制。52分にもカルーがゴールを奪うと、69分にランパードもネットを揺らして3−0。終了間際には相手オウンゴールで4点目を手にした。ポルト対アポエルの試合は、フッキの2ゴールでポルトが勝利。3戦2勝でグループ2位につけている。
バロンドール候補者が発表
メッシ有力の下馬評、栄冠を勝ち取るのは?
フランス『フランス・フットボール』は18日、同誌が主催するバロンドール(年間最優秀選手賞)のノミネート選手30名を発表した。
バルセロナFWリオネル・メッシの受賞が有力と見られる今年度のバロンドールは、同選手の所属するリーガ・エスパニョーラや、プレミアリーグからの候補者が出そろう形となった。一方、3大リーグの一角であるセリエAからは、王者インテルの3選手とユヴェントスMFジエゴの計4名にとどまり、イタリア人選手は一人も選出されていない。
18日に発表されたバロンドール候補者30名は以下のとおり。
アンドレイ・アルシャビン(ロシア/アーセナル)
カリム・ベンゼマ(フランス/リヨン→レアル・マドリー)
イケル・カシージャス(スペイン/レアル・マドリー)
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/マンチェスター・ユナイテッド→レアル・マドリー)
ジエゴ(ブラジル/ブレーメン→ユヴェントス)
ディディエ・ドログバ(コートジボワール/チェルシー)
エディン・ゼコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/ヴォルフスブルク)
サミュエル・エトー(カメルーン/バルセロナ→インテル)
セスク・ファブレガス(スペイン/アーセナル)
フェルナンド・トーレス(スペイン/リヴァプール)
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ/アトレティコ・マドリー)
スティーブン・ジェラード(イングランド/リヴァプール)
ライアン・ギグス(ウェールズ/マンチェスター・ユナイテッド)
ヨアン・グルキュフ(フランス/ボルドー)
ティエリ・アンリ(フランス/バルセロナ)
ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン/インテル→バルセロナ)
アンドレス・イニエスタ(スペイン/バルセロナ)
ジュリオ・セーザル(ブラジル/インテル)
カカー(ブラジル/ミラン→レアル・マドリー)
フランク・ランパード(イングランド/チェルシー)
ダグラス・マイコン(ブラジル/インテル)
リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)
ルイス・ファビアーノ(ブラジル/セビージャ)
フランク・リベリ(フランス/バイエルン・ミュンヘン)
ウェイン・ルーニー(イングランド/マンチェスター・ユナイテッド)
ジョン・テリー(イングランド/チェルシー)
ネマニャ・ヴィディッチ(セルビア/マンチェスター・ユナイテッド)
ダビド・ビジャ(スペイン/バレンシア)
シャビ(スペイン/バルセロナ)
トゥーレ・ヤヤ(コートジボワール/バルセロナ)
ミラン、ローマに逆転勝利
ロナウジーニョが1G1A
18日に行われたセリエA第8節、ミラン対ローマの一戦は、2−1でホームのミランが勝利を収めた。
不振からの脱出を目指し、パトとロナウジーニョの2トップで試合に臨んだミラン。だが開始わずか3分、ケガから復帰したチアゴ・シウバのパスミスからメネスに決められ、あっという間に先制点を許してしまう。
セードルフのシュートがポストに阻まれるシーンもあったが、ミランは発熱のストラーリに代わって先発したGKジーダがセーブを何度か強いられるなど、またも観客が落胆するなかでハーフタイムを迎えた。
だが後半に入り、ミランは56分、ネスタがブルディッソに倒されてPKを獲得。これをロナウジーニョが決めて同点に追いつく。するとその11分後、ロナウジーニョのロングボールに反応したパトが、GKドニをかわして決勝点を奪った。
その後、アンブロジーニがブルディッソへひじ打ちを見舞ったとして退場となるが、ミランは1点のリードを守り切り、リーグ戦では第4節リヴォルノ戦以来の白星を手に入れた。一方、ローマはラニエリ監督が就任してから初の黒星となっている。
チェルシー2敗目、敵地でヴィラに敗れる
セットプレーから2失点
17日に行われたプレミアリーグ第9節アストン・ヴィラ対チェルシーの一戦は、2−1でヴィラが勝利を収めた。首位チェルシーはこれで2敗目。2位のマンチェスター・ユナイテッドが同日の試合でボルトンに勝利すると、首位が入れ替わることになる。
この試合の序盤はホームのヴィラが積極的な姿勢を見せ、チェルシーを苦しめた。しかし先制したのはチェルシー。15分にドログバがロングシュートを放つと、GKフリーデルはボールを抑えられるタイミングで反応していたものの、自身の手前でバウンドしたシュートを処理することができず、ゴールネットが揺れた。
しかし、チェルシーはセットプレーの守備に課題を見せてしまった。32分、ヴィラは左コーナーキックからダンのヘディングで同点弾を奪うと、52分にも左コーナーキックからコリンズがゴール。2点目はGKチェフのまずい飛び出しもあり、ヴィラに逆転を許してしまった形だ。
その後、チェルシーは何度かのチャンスを迎えたものの、同点ゴールを奪うには至らず、このまま試合終了。2−1でヴィラが勝利を収めている。