欧州王者スペイン、大勝で勝ち点3を獲得

早ければ9日にW杯出場決定


5日に行われた南アフリカワールドカップ(W杯)欧州予選グループ5、首位のスペインはホームに4位ベルギーを迎えて5−0で勝利している。

立ち上がりから試合の主導権を握ったスペインは、F・トーレス、ビジャ、シルバが果敢にペナルティーエリア内に侵入して決定機をつくりだす。そして23分には、ボラエに倒されたビジャがPKを獲得するが、このチャンスはGKジレットに阻まれた。

その後もシャビを中心にボールを保持するスペイン。先制点を奪ったのは41分だった。ビジャのスルーパスに反応したシルバがエリア内に侵入すると、落ち着いてボールを流し込んだ。

後半、スペインはさらに攻勢をかけてベルギーを追い込む。48分、ペナルティーエリア手前からビジャがコースを突いたシュートでネットを揺らすと、その1分後にはビジャのクロスからエリア内に侵入していたピケがボールを押し込んで、その差を3点とした。

その後、余裕のあるボール回しで時間を使うスペインは、シルバが67分、ビジャが84分にゴールを決めて、大勝を飾っている。

2位ボスニア・ヘルツェゴビナは、最下位アルメニアを相手に2−0で勝ち点3を獲得。3位トルコは5位エストニアをホームに迎えて、4−2というスコアで勝利している。

この結果、勝ち点を21とした首位スペインは、2位ボスニア・ヘルツェゴビナの結果次第で、9日のエストニア戦でW杯出場を決められることになった。3試合を残してスペインとの勝ち点差が10となり、首位通過が不可能となった3位トルコは、今後は各グループ2位中成績上位8チームが進出できるプレーオフを狙う。