インテル、ミラノダービーで圧勝
ミラン、守備崩壊で0−4と完敗
29日に行われたセリエA第2節、ミラン対インテルのミラノダービーは、4−0でインテルの圧勝に終わった。
インテルは試合前日に獲得が正式決定したばかりのスナイデルを先発に起用。するとそのスナイデルが6分、挨拶代わりと言わんばかりのミドルシュートを放つが、これはGKストラーリのセーブに遭った。すると、前評判の低かったミランがここから反攻、試合を優位に進める。ルシオをはじめとするインテル守備陣の不用意なプレーを突き、チャンスをつくり始めた。
しかし、先制したのはインテルだった。29分、チアゴ・モッタからエトー、ミリートとつなぐと、エリア内に走りこんだチアゴ・モッタがミリートからのスルーパスをダイレクトで叩きこんだ。見事なプレーで失点を喫したミランは、さらなる不運が襲われる。負傷していたガットゥーゾが、交代を要求した直後、カウンターから抜け出したエトーを倒してPKを献上。これをミリートに確実に沈められ、リードを2点に広げられた。
ガットゥーゾは再び交代を要求するが、セードルフの準備が整わないうちに、スナイデルへのファウルで2枚目の警告を受け、退場となってしまう。数的優位に立ったインテルはさらに前半ロスタイム、ミリートとのワンツーで抜け出したマイコンがダメ押しとなる3点目を奪った。
10人となったミランは後半、セードルフとアンブロジーニを起用し、さらにフンテラールも投入するが、まったくプレーをつくれず。逆にインテルは落ち着いて試合を支配すると、63分のエトーのゴールこそオフサイドで取り消されたものの、その4分後にスタンコビッチのミドルシュートで4点目を挙げた。
続々とファンがスタジアムを去る中、ミランは最後までチャンスをつくり出せなかった。アンチェロッティ監督やカカー、イブラヒモビッチがいなくなり、新たなダービーとして注目された両雄の対決は、王者インテルの完勝に終わった。