コミュニティーシールド、PK戦の末にチェルシーが制す
アンチェロッティ新監督に初タイトル
9日、マンチェスター・ユナイテッド対チェルシーのコミュニティーシールドがウェンブリー・スタジアムで行われた。試合は90分間を終えて2−2のドローに終わり、PK戦の末にチェルシーが勝利を収めている。
最初にチャンスを掴んだのは、FAカップ王者のチェルシー。6分、CKにイバノビッチが合わせるが、ゴールライン上でエブラが頭でクリアすると、ボールはクロスバーに当たってラインを割らず。すると10分、逆にプレミアリーグ覇者ユナイテッドが均衡を破ることに成功する。左サイドでパスを受けたナニが、ドリブルから右足シュートを見事に叩きこんだ。
ユナイテッド有利のまま迎えた後半、チェルシーは流れを変えることに成功する。52分、うき球をドログバがGKフォスターと競ると、クリアボールが前線でフリーとなっていたリカルド・カルバーリョの下へ。これを難なく無人のゴールにヘディングで流し込み、まずは同点へと追いつく。すると70分、ランパードの右足シュートで逆転に成功した。
ユナイテッドは、エブラがバラックに倒されてピッチに横たわっていたにもかかわらず、チェルシーがプレーを続行したとして、審判に激しく抗議するが、受け入れられず。追い込まれたファーガソン監督は、FWオーウェンら4人を一気に投入する采配で流れを変えようとするが、決定的チャンスを掴むには至らない。
ところがロスタイム、ユナイテッドが一瞬の隙を突いて追いつくことに成功する。オフサイドラインを抜け出したルーニーが、左足で強烈な同点ゴール。試合終了を目前に、ゲームはPK戦へともつれこんだ。
しかし、ユナイテッドの運もここまでだった。チェルシーが4人全員成功したのに対し、ユナイテッドは1人目のギグス、3人目のエブラがそれぞれ失敗。チェフの壁に阻まれ、コミュニティーシールド3連覇を飾ることはできなかった。一方、チェルシーは4年ぶりの戴冠。アンチェロッティ新監督に初タイトルをプレゼントしている。